ちょっといい話

テレワークをやめて原則出社する会社が続出。どうする会社員!?

1.感染対策が新たなフェーズに突入

感染症の法律上の位置づけが、2023年5月8日に「2類」から季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行されます。

その結果、感染者や濃厚接触者の定義や行動制限、療養期間が変わります。

上記に伴い、企業や会社では、「テレワーク」をやめて「原則出社」を宣言する会社が多くなってきています。

3年間の長きに渡って、継続してきた緊急事態の働き方が、5月8日から新たな感染症対策のフェーズに突入します。

2.出社するのがイヤな社員が出てくる

会社で「原則出社」が宣言されたら、それを嫌な気持ちに思う会社員が多いと思います。

仕事のやる気が無くなる会社員。

退職や転職をする会社員。

また、感染症の期間の働き方に、体が慣れてしまって、気持ちや体調の不良を訴える会社員が、発生するでしょう。

上記の理由は、どんなことでしょうか。

ひとつは、感染リスクを避けたいと思う気持ちです。

公共交通機関や会社で他の人と接触すると、感染する可能性が高まるかもしれません。

法律の規定では、5類へ移行後も、感染者や濃厚接触者は、自宅待機や自宅療養が推奨されています。

ですので健康な人は、自己判断で外出や通勤を行うことになります。

でも、自己判断といっても、会社から原則出社を求められると、断りにくいかもしれません。

もうひとつは、在宅勤務やテレワークの方が、ご自身の働き方に合っていて、会社に行きたくない気持ちです。

この気持ちになる理由は、在宅勤務やテレワークに、いくつかメリットがあるからです。

例えば、通勤時間や費用を節約できる。

自分のペースで仕事ができる。

家族との時間が増える。

そういうメリットが多いことが、わかってきました。

上記のように感じる会社員は、原則出社になってしまうと、仕事の効率が落ちる可能性あります。

もちろん、個人差あるでしょう。

なので、「2類」から「5類」に移行する5月8日は、緊急事態から通常モードや日常にモードに変化する、大きな変化が起きるタイミングだということです。

3.勤務の環境が激変する

感染症が継続した3年間のあいだに、職場の環境が激変した会社が多いです。

出社しても、以前とちがって、フロアーに誰もいないので、つまらない職場の環境になってしまった。

そんなことを言う社員も、多くなりました。

例えば、この3年のあいだに、会社や事務所が引越しをして、所在地が変わってしまった(移転した)ケースです。

感染症になる前は、出社するまでかかる時間が30分だったのに、移転の結果、出社にかかる時間が1時間30分になってしまったという会社員は、意外と多いです。

また、感染症の前は会社のフロアーが10階、11階、12階の3つにあった。

でもそれが、上層階から下層階にフロアー全体が、別の階に引越した会社も多いです。

更に、別の階に引越したら、フロアーの数が3つから2つに減ってしまった。

フロアーが、ひとつなくなって、社員の全員が伸び伸びと仕事ができるかどうか、心配になる社員も多いようです。

4.社員がいない時に経費の削減が実行された

会社が、別の住所に移転するとか、違ったフロアーに引越する理由ですが、従来のビルや事務所、フロアーの賃料の安いところに変わることで、会社全体の固定費を下げる目的が多いといわれています。

上記のような移転や引越しは「縮小移転」と呼ばれていて、経済や経営環境が変化した時に、会社の経営者がよく実行する経費の削減方法です。

移転や引越しすると、社員に副作用(困ったこと)が発生することも、わかってきています。

例えば、社員の机やイスが「フリーアドレス制(自分の好きな場所に着席して仕事をすること)」になるケースが頻繁に見られます。

フリーアドレス制では、全社員が会社に集合すると、全員がきちんと座れる場所がないことが、多いようです。

また。フリーアドレス制にする時、社員の引越作業が、面倒くさくて大変です。

社員の机やイスやディスプレーを処分する。

コピー機、FAXなど、古い設備を処分する。

社員の使っていたパソコンに保存しているデータを、クラウドやサーバーに移すとか消却する。

フリーアドレス制では、社員のパソコンの使い方が変化して、社員所有のノートパソコンは、配布されます。

自分のノートパソコンは、自分で管理する必要があり、会社でも自宅でも、自分所有のノートパソコンを使用します。

万が一、ノートパソコンが盗難にあっても、パソコンの中のデータは全てサーバーにあります。

なので、セキュリティ問題は、発生しにくいということです。

会社や自宅でノートパソコンを使う時は、会社とか自分の自宅の無線LANに、接続して使います。

ご自宅の無線LANの設備を、スピードが速くテータ転送量が大量な、高品質な設備に更新することが大切です。

また、会社の移転の直後は、新しいビルやフロアーの無線LANの帯域(パワー)が小さくて、メールや会議に繋がらないケースが日常的に発生しています。

さらに困るのは、移転や引越すると、個人ロッカーや給湯室、自動販売機、ゴミ箱が無い、という場合が多くて、戸惑う社員が多いことです。

会社が移転すると、今までと違って、新しい環境に合わせて、仕事のやり方を変えていく必要があるわけです。

上記なようなことで、感染症のあいだに、みなさんが馴染んだ職場の環境が、とても仕事のやりにくい環境に変化する場合が、多くなるのです。

5.再び感染拡大した時の準備が始まる

感染拡大の3年間の仕事に慣れてしまった会社員にとって、5類に移行される5月8日は、憂鬱になりそうなチェックポイントですね。

そこで企業や会社は、会社員の不満に対して、どうように対応しようとしているのでしょうか。

樋口研究室が、調査してわかったことが、いくつかあります。

ひとつの対応は「テレワークを継続する」ということです。

なぜか。それは感染が将来、再拡大するかもしれないからです。

再度の感染拡大に備えて、再び出社禁止の状況になっても、テレワークを推進できる「体制」や「文化」を作る。

そう考えている会社が企業が、多いです。

いくつかの会社は、感染拡大の前の勤務体系に戻るよりも、会社でも在宅でも、どちらでも同じ品質で仕事ができる。

そんな「新しい勤務体系」を目指しています。

もうひとつの対応は、会社は、フリーアドレス制を上手に活用して、何度もくるかもしれない感染拡大を、乗り切ろうとしていることです。

フリーアドレス制は、座席の配置や利用ルールを巧みに変更することで、社員の座席の間隔を空けるとか、座席数を大幅に削減するとか、パーテーションを設置して、日常業務や会議の作業場所を分離する。

このように、フリーアドレス制は、簡単に社員を在宅勤務に戻すことでき、密を防ぐ、換気を良くするなど、自由自在に行うことができます。

フリーアドレス制は、座るところ無いとか、自分の居場所が決まらないとか、イヤなことも多いでしょう。

でも、賢く座席の使い方を工夫して、出社でもテレワークでも、快適に働くことができる新時代の職場環境を作る。

そう考えている会社が多いようです。

6. 職場の変化に合理的にクレームする

縮小移転で、個人ロッカーや給湯室が無くなる。

でも、これを放置したままでいると、社員の不満やストレスが、高まるばかりですね。

法律では、企業や会社は、職場の衛生基準を守って、社員が快適に仕事が出来る環境を提供することが、求められています。

ですから、社員のみなさんは、はっきりと自分の働く環境について、会社に不満を表明するなり、改善策をアピールするのがいいでしょう。

例えば、ロッカーや給湯室など施設が不足している場合は、その施設や設備が無いことで発生する不便や不満を、具体的にまとめておく。

また、上記の設備や施設があると、社員のエネルギー補給や休憩ができるとか、社員同士の交流や情報共有ができる。

可能なら、他社の友人や知人に尋ねてみた、事例やメリットまとめてみる。

上記の内容を、調査やアンケート、労働組合をとおして人事や総務部に、説得力あるかたちでアピールしましょう。

社員が黙っていると、快適な仕事の環境は手に入らない。そう認識しておきましょう。

7. 社員の満足度アップを考慮しているかチェックする

会社の経営者も、5月8日以降は、課題が満載です。

例えば会社は、縮小移転の結果、フリーアドレス制の目的やメリットを丁寧に社員に説明して、社員に理解と協力を得る行動をしているのか。

会社は、職場環境の運用ルールやマナーを明確にして、社員に周知しているのか。

会社は、社員のニーズに応えようと努力しているのか。

会社は、個人ロッカーの数を増やすとか、給湯室や食堂などの共用スペースを設けるとか、作業やコミュニケーションに適した席を、積極的に設置しようとしているのか。

また、会社が縮小移転した後も、その効果や課題を、社員に定期的にレポートし、改善策を検討しているのか。

上記のような行動は、会社が、社員の共感を得る作業をしているかどうか、ということです。

経営者も、上記の行動が、大切な行動だと思います。

8.新しい働き方に合わせて新しい自分のキャリアを考えよう

2023年5月8日の「5類」の移行は、社会全体が「新しい働き方」に移行する、とても大事なチェックポイントです。

みなさんも、次世代の働き方に向かって、新しい職場の環境に合った仕事のやり方やキャリア作りを、模索することが大切ですので、忘れないようにお願いします。

■樋口研究室からメッセージ■

仕事を継続する行動はスポーツや運動で記録を伸ばしていく行動と似ています。スポーツ選手には必ずコーチがいて選手が間違った作業をしていないか、効率的に作業をしているか、常にあなたをアセスメント(観察)しながらアドバイスやサポートします。樋口研究室はスポーツだけでなく仕事をする時もコーチが必要だと考えています。日々の仕事の内容はひとりで太刀打ち出来ないほど複雑多岐で難しくなってきています。あなたご自身にコーチを採用して、コーチと一緒に前進することであなたの前進力や行動力、突破力が2倍、3倍になると感じます。その結果、あなたが目標に到達するスピードが半分以上に短縮されます。樋口研究室ではあなたのキャリア作りに役立つコーチングやセミナー、レッスンを数多く提供しています。この機会にぜひ樋口研究室をご活用下さい。

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