1.新年度(4月)になると、あなたの在宅勤務の評価面談が始まります
緊急事態宣言の延長が決まって、同時に、日本で、感染症のワクチン接種が始まりました。
遅かれ早かれ、日常の生活が、もとに戻り始めるでしょう。
多くの会社では、4月が新年度がスタートです。
緊急事態が解除され、ワクチン接種をする人が、増えてくると、新年度のスタート準備は、整います。
新年度になると、いつも気になる、昨年度(昨年の4月から今年の3月末)の評価面談が、あなたと上司で、実施されます。
いわゆる、あなたの昨年度の一年間の「通信簿」が、つけられる時期です。
あなたは、ずっとこの一年間、在宅勤務をしているとか、していませんか。
あなたの上司は、そんな状況で、あなたの在宅勤務の、どのように評価するでしょうか。
2.君は仕事を「やっていたよう」だけど、でも実際「何もやってない」よね・・
在宅勤務をした、全ての社員がモチベーション高く、業務に取り組めていたかどうか。
これには、少し疑問が残るでしょう。
ある社員は、在宅勤務の時、仕事のオンとオフの切り替えが、できなくて、ダラダラと仕事をしていたと言います。
ある社員は、在宅勤務の時、ネットや映画や株価を見ていたと言います。
ある社員は、転職するために、資格講座の勉強をしていました。
とくにかわいそうだったのが、昨年の4月に入社した新入の社員でした。
入社してじから、ずっと一年間、事務所やオフィスに出社する機会が無かった・・・
なので、会社の帰属意識が、ゼロだと言います。
上記の内容は、在宅勤務をやった社員に、実際に尋ねてみて、得た回答です。
一体、在宅勤務というのは、誰に一番メリットがあったか・・。
人それぞれだと思いますが、よく考えてみて下さい。
2.上司が感じている、在宅勤務の実態とは?
感染症が発生したので、在宅勤務は、仕方がない・・。
ほんとうに、仕方がなかった、状況ですね。
でも、その結果、多くの業界では、営業利益や最終利益がマイナス(赤字)になりました。
たしかにそのとおりで、お客様は、外出の自粛をして、物を購入しなくなりました。
その結果、会社の経営は、かなり厳しくなってきています。
ですので、4月の新年度になって、あなたと上司が、評価面接をしたら、スバリ上司から、以下のように、言われるかもしれません。
「君は、昨年度、一度も会社にこなかったね。」
「君が、まじで仕事をしていたのか、私(上司)には、判断できないよ。」
「だから、君の昨年度の成果はゼロだ。」
上記のような、評価になることは、十分に、ありえるでしょう。
3.感染症は、会社が固定費を削減する良いタイミングだった
会社では、働き方が「年功序列」の人事制度から「成果主義」や「ジョブ型」の人事制度に、変化しています。
感染症の真っただ中の時、会社でいわれたことは、在宅での勤務率を、月に70パーセント以上にせよ。
なんと、プライべートの城である、ご自宅で、会社と同じ、成果やジョブを出せとは、驚くばかり!
会社は、そう言って、あなたを、事務所やオフィスから「一斉に追い出した」と思われます。
新聞を眺めていると、毎日、都心の事務所やオフィスの賃貸料が、じわじわと低下するニュースを、見かけます。
会社は、事務所やオフィスから、社員を大きく削減できたので、賃料の高い事務所やオフィスから、賃料の安い事務所やオフィスへ「縮小移転(家賃の高い場所から安い場所に引っ越し)」する計画をしています。
もっと賃料の低いところへ、勤務場所を移転することで、固定費を、大幅削減しようというわけです。
4.在宅勤務の生産性の低さ。どんなに隠してもバレている
もし、あなたの在宅勤務の、取り組み方の評価が悪くて、それが上司にばれてしまうと、新年度になって、あなたの評価が低くなります。
少なくとも、感染症が収束しても、一年間や二年間は、あなたの昇進や昇格、昇給は望めないでしょう。
さらに、やっかいなことに、会社が正式に「在宅勤務」という形態を、労働条件として明文化し始めています。
そうなってくると、この先の社員の生活は、ちょっとまずくなります(その理由は後述で)。
感染症や、緊急事態宣言の発令は、会社にとって、固定費の経費を削減する、絶好のタイミングになった、ということです。
5.在宅勤務。雇用契約や労働条件に明記される
フツーの会社は、主たる勤務場所は、事務所やオフィスです。
怪我やトラブルなど、特別なことが起こった時、「緊急の作業場所」として、在宅(ご自宅)の作業をしてもよいと、そう決められています。
ですので、在宅は、特別な事態が起こったとき、リスク回避的に仕事をする場所として、決められているにすぎません。
ところが昨今、会社の人事部や労務部は、正式に、ご自宅を勤務場所にできる「在宅勤務」という、新しい雇用形態を、作り出そうとしています。
ご自宅を、仕事の勤務場所にするには、今まで定義されていなかった、以下の内容を、雇用の契約書や労働の条件に、記述しないといけません。
(1)1日8時間と週40時間を、ご自宅で働いても良い。
(2)コアタイムを決めず完全フレックス制度にするので、ご自宅で働いても良い。
(3)どんな場所で勤務をしても全てみなし労働とするので、ご自宅で働いても良い。
(4)労働のやり方を裁量労働制にするので、ご自宅で働いても良い。
上記のようなことを、会社とあなたが合意して、雇用契約を結べば、あなたは、正式にご自宅で勤務することが、出来るようになります。
6.上司は、あなたの仕事ぶりがわからない
正式に、在宅勤務できるようになると、意外なところに問題が出ます。
それは上司が、あなたが本当に自宅にいたのかとか、会社の仕事をしていたのか、遊んでいなかったのか、その見極めが、かなり難しい、という問題です。
多くの会社では、この一年間のあいだに、試行錯誤しながら、在宅勤務を継続させました。
そこで、たくさんのことが、わかってきました。
何がわかったかといえば、社員が在宅で仕事にとりくむ集中度や姿勢が、大きく「二極化する」ということです。
二極化のひとつは、在宅でも、通常の勤務と変わらず「モチベーション高く仕事を実行できる」こと。
二極化のもうひとつは、在宅では、ダラダラと仕事をしてしまって「仕事を実行する集中度や姿勢がかなり低い」こと。
上記以外に、社員の在宅の様子は、社員によって多種多様で、色々なことがわかってきているようです。
7.私はちゃんと仕事した。その見せ方が大切
社員の勤務状態は、きちんと会社が把握できないと、社員のあいだで、必ず不公平感が出ます。
会社の仕事は「非定型業務」と「定型業務」のふたつにわかれます
「非定形業務」とは、相手や状況によって、やり方を臨機応変変えながら仕事をすること。本社スタッフとか、人事や企画、財務、分析は、非定型の仕事です。
「定型業務」とは、マネジャーや管理者が、仕事を定義して、その進み具合を進捗管理してくれる仕事のこと。プロジェクト作業や工場の仕事は、定型の仕事です。
上記で、定型業務は、進捗や成果の進捗表とか管理表を見れば、仕事ぶりの成果は簡単です。
ところが、非定型の仕事は、仕事の見せ方が、難しい・・。
たとえば、非定形の企画部門では、自分は「意味ある仕事をした」つもりでも、上司はそれを「無駄な仕事だ」と判断する。
ギャップが多いのが、非定型作業の仕事です。
あなたの在宅勤務の、仕事の見せ方がマズイと「君は仕事をしていなかった」そう言われるケースが、多発します。
8.あなたはマジで仕事していたか。それがわかるチェックリスト
在宅勤務の一年間、あなたは作業中に、以下のような行動を、やっていたりしませんか。
以下のリストに、当てはまる項目があるなら、今のうちに、それを改善させる必要ありです。
□在宅で、他の会社に転職する準備を、やっていないか。
□在宅で、株価の上下に一喜一憂、していないかか。
□在宅で、電話がいつも留守番電話に、なっていないか。
□在宅で、折り返し電話をするのがいつも半日後や翌日に、なっていないか。
□在宅で、リモートで会議でいつもPCの接続不良で不参加、していないか。
□在宅で、残業代を請求、していないか。
□在宅で、気分が乗らない時にテレビとかビデオを、鑑賞していないか。
□在宅で、チャットが常時「退席中」や「取り込み中」に、なっていないか。
□在宅で、ビデオ会議でいつもミュートを、かけていないか、
□在宅で、いつも会議でカメラをオフに、していないか。
□在宅で、ビデオ会議の背景に犬とか子供が、登場していないか。
□在宅で、カメラに映る自分の顔が逆行で影になって、真っ黒くないか。
□在宅で、会社の通信回線に24時間接続しぱなっしに、していないか。
□在宅で、日報を週末にまとめて提出、していないか。
□在宅で、今年になってまだ一度も会社に、出社していないとかないか。
□在宅で、深夜や早朝にメールで依頼や返信を、していないか。
□在宅で、自分所有の古いパソコンやスマホを接続、していないか。
いかがでしょうか。
上記のリストの行動は、あなたの在宅勤務に取り組むときの「意気込み」や「気合い」「真剣度」を示している行動です。
上司は、あなたを評価する時に、まず上記のような、あなたの「姿勢」や「本気度」を見ています。
まず、あなたの、仕事の取組み方を評価して、その次に、あなたの仕事の内容の成果を、評価していくはずです。
9.在宅勤務が長くなると、会社に行きたくなくなる
まずは毎日、ご自身の在宅勤務の「作業の内容」をこまかに記録しておくことが大切です。
作業を「開始」した時刻とか「昼休み」を開始して終了した時刻、そして在宅勤務を「終了」させた時刻。
上記をノートやカレンダー、メモに、詳細にログしておくことが大切です。
また、在宅勤務の時間中に、誰とメールや電話をしたか。
そして、どういう内容を会話して、どういう結論になったのか。
勤務時間中に、どういう資料を作成したか。
そういった、作業の内容をログしておくことが大切です
上記の記録やログは、上司と面談するとき、あなたが在宅勤務で、何をしていたのか証明する、大切な証拠になります。
あなたが、この記事を、読まれている時点で、不幸にも、今だ感染症が拡大していて、出社制限が続いていたら、、
逆のアプローチになりますが、自発的に、事務所やオフィスへの出社日を増やすのが、よろしいかと感じます(上司に「出社しすぎだ」と怒られない程度に)。
なぜか。
それは、優秀な社員(役職以上の人)は、緊急事態宣言の時でも、ご自身の判断で、感染症対策をして、しっかり毎日、会社に出社したことが、わかっているからです(だからニュース番組のJR品川駅の人流が多いのです)。
君は仕事の姿勢が悪い。そう評価された在宅勤務の状態を、一年間も継続していたら、あなたは、会社にいきたくなくなってしまうかもしれません。
あなたの状態は、感染症の前の、会社員の状態に、戻ることが出来なくなってしまうかもしれません。
社員として、堕落(だらく)した状態に、なってしまう可能性があります。
10.働き方の変化と、自分のキャリアを見直す
4月の新年度になったら、あなたの働き方は、ずいぶんと変化するように思います。
感染症が収束して、日常の勤務がスタートしたら、一度、ご自身が在宅勤務の形態が、ご自身に「向いている」のか「向いていない」のか、考えてみて下さい。
今回の、感染症の拡大を契機にして、ご自身が将来達成させたいテーマや目標に、今の働き方が合致しているかどうか、考えてみましょう。
樋口研究室は、あなたの成長や育成を考えて、いつも、あなたにマッチしたアドバイスを提供しております。
相談したいことや、考えてみたいことがありましたら、ぜひ樋口研究室のドアを、たたいてみて下さい。
■樋口研究室からメッセージ■ 仕事を継続する行動はスポーツや運動で記録を伸ばしていく行動と似ています。スポーツ選手には必ずコーチがいて選手が間違った作業をしていないか、効率的に作業をしているか、常にあなたをアセスメント(観察)しながらアドバイスやサポートをしています。樋口研究室はスポーツだけでなく仕事をする時もコーチが必要だと考えています。ひとりで仕事を進めていくことは大切ですが日々の仕事の内容はひとりで太刀打ち出来ないほど複雑多岐で難しくなってきています。あなたご自身にコーチを採用してコーチと一緒に前進することであなたの前進力や行動力、突破力が二倍、三倍になると感じます。その結果、あなたが目標に到達する時間がひとりで行動するより二分の一とか三分の一に短縮されると思います。樋口研究室ではあなたのキャリア作りに役立つコーチングやセミナー、レッスンを数多く提供しています。この機会にぜひ樋口研究室をご活用いただけますと幸いです。 ■樋口研究室の「無料のトライアル・コーチング」。こちら>> ■樋口研究室の「セミナーの一覧」。こちら>> |