オフィスでの一日

読書しました。人がなぜ、わざわざ野生動物を食べるのか。その理由わかる本。

1.感染症が流行している中で発行された料理の本

この本を読むと、人間が野生動物を捕獲して、それを食べるとか、食べたくなる、理由がわかります。

本書が発刊されたのは、感染症で、飲食店やレストラン、居酒屋のお店が、時短とか休業する、そのまっただ中の、2020年7月です。

なぜ、この時期に、ジビエ料理の本が?

私は少し、不思議な気持ちになりました。

でも、この本の内容を読むと、人間と野生動物の、人生や命のつながりが、少しわかったような気がして、この時期に発刊するのは、ワケがあったのかなあ、、とか、感じました。

2.この本はレシピや美食本ではありません

働き方改革が進んで、私たちは家にいる時間が多くなりました。

今まで、会社の近くの居酒屋とかレストランで、食事をしていた人が、自宅で料理をする機会も、多くなってきています。

それに伴い、スーパーの売り上げが増加してきています。

この本は、美食の本とか、野生動物を上手に料理するための、レシピ本では、ありません。

みなさんが、自宅で料理を作るようになると、スーパーで色々な食材を、買っています。

でも、この本に書かれている食材は、スーパーでは、なかなか、売っていないものばかりです。

いつも目にして、スーパーで買う。そんな、なじみ深い野菜とか肉などの食材と違って、人間が、知恵と努力を使って、やっとのことで捕獲した野生動物を、いかに食材として扱うか。

そういった題材を、この本では、扱っています。

捕獲のやり方から、肉のさばき方、料理を作るおおもとの「素材」や「材料」になるまでの過程を、取材をとおして、筆者なりの、素直な思いで書いています。

少し変わった雰囲気の、食べ物の本です。

3.動物の食材はどのように作られていくのか

本書の内容は、一章ごとに「羊(ひつじ)」「猪(いのしし)」「鹿(しか)」「鳩(はと)」「鴨(かも)」「牛(うし)」「内臓(牛のないぞう)」「馬(うま)」「すっぽん」「鯨(くじら)」の、全十章で、作られています。

つまり、上記の十の野生動物の、それぞれについて、それをどういう方法や道具で捕獲して、捕獲する人間が、何を考えながら野生動物を捕まえていて、その動物をどうやって切り裂いて食材にするのか、その行動が細かに解説されています。

日々、牛とか豚とか鶏しか食べていない私にとっては、上記の野生動物を食べる時は、もの珍しい気持ちで、食べているだけでしょう。

しかし、本書を読むと、人間が動物の命をもらいながら、尊い動物の命をうやまいながら、それを料理の材料に、変化させていく過程で、全ての動物は、動物の食物連鎖の中にいることが、わかります。

それぞれが、捕獲されながら、食べたり、あるいは食べられたりしながら、人間や野生動物は、生きている。

そういう自然の摂理を、十分に知ることができます。

ですので、今更ながらとはいえ、人間や動物のライフサイクルの歴史を教えてもらったような感じで、新鮮な気持ちで、本書を読むことが、できました。

4.飲食店のプロの気持ちがよくわかる

野生動物が、食材になるまでは、捕獲する人、肉をさばく人、肉を食材にして料理を完成させる人というふうに、多くの人がかかわっています。

それぞれの人が、生き物に対して、お礼や尊敬の気持ちを持ちながら、私たちの舌をうならせる料理に、完成させていく様子が、しっかりと、本書でわかります。

5.動物の未来は、別の動物に変わって他の動物の役に立つ

感染症が、まだ収束していない時期に、発刊されたのが、この書籍です。

でも、ある意味、私たちの日常の、仕事のやり方が変わって、忙しかった日々に、ほんのちょっとだけ余裕が出来た。

今だからこそ、こういった、どうして人間は野生動物の肉を食べるのか、その意味を、じっくり考えてみる。

そんな、良い機会を得ることが出来る、面白い本だと感じます。

感染症で、多くの人が病気に感染したり、本来なら、人間の食材となる動物が、鳥インフルとか、豚コレラなど、感染症で、食材になる目的とちがって、死んでしまう時代です。

本書で、人や動物の命の意味や尊さについて、一度、じっくりと考えてみるのも、大切かもしれないなあ、、と感じます。

6.ところで、なぜ「肉」と「すっぽん」なのか

最後に、本書の書名が、どうして「肉」と「すっぽん」の、ふたつだけに限定して、付けられているのか。

それを、じっくりと考えてみたのですが、残念なことですが、私には、よくわかりませんでした、、

ひょっとしたら、本書の表紙の絵に、その答えが、あるかもしれません。

さばかれたあとの、肉の脚を、すぽんが食いついて、食べているようすからみて、すっぽんも野生動物のひとつで、すっぽんが最後に人間に、おいしく食べられているという、そんな、食物連鎖の意味が、あるのかなあ、、とか、考えてみました。

でも、それが本当かどうか、編集者とか著者に、尋ねてみないと、全くわかりませんね(笑)。

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