RSS読者限定

新卒採用を続ける企業の(少し衝撃的な)理由。それは、、

経済紙に載っていましたが人事コンサルティング会社のレポートによると、新卒採用を続ける企業の理由は、「幹部候補生の育成(66.7%)」と答えているそうです。2番目に多かったのが「社内の活性化(55.4%)」だそうです。会社の社長さんは新卒者にしっかり長く会社に在籍してもらって自分達の業務を支えてほしいと思っているようです。とはいえ社長さんの思っている幹部というのは部長クラスまでだと思われます。なぜかというと、多くの社長さんは「社員(従業員)からそう簡単に社長や役員(経営者)の候補は生まれてこない」そう思っているからです。それは当然で社員(従業員)は会社からお金(給料)を「もらっている人」です。でも経営者(社長や役員)は会社にお金を「(身銭を切って)つぎ込んでいる(払っている)人」です。この決定的な違いが理由で、自分の思いを実現する経営者は、自分と同じように身銭を切ってお金を出す人材(社員ではない)とか、自分の会社と協業してリスクをとってくれる人材から選びます。そうなってくると新卒者が会社で何十年も働いて到達出来るのはがんばっても部長どまりです。それは会社を作ったり動かす経営中枢の一歩手前です。そんな現実を考えると新卒者は入社した会社に「塩漬け」を期待されてているような感じです。これはちょっと学生としては不本意かもしれませんね。ビジネスのやり方は時代に合わせて臨機応変な対応が必要です。会社の体制もそれに合わせて柔軟に変化させないといけません。入社した会社が10年後や20年後、同じ形態であることは稀(まれ)になってきていますし、逆に同じ形で膠着してはいけないのが会社です。そんな時代に、いきなり新卒に「幹部候補生」を求めたらいけません。逆に自由奔放に働いてもらって、会社と協業してくれるような企業の社長さんになってもらわないといけません。いつも私は新卒者に対して入社したら、その会社に固定化したスキルを身に付けるのではなく、どこの会社にいっても使えるスキルを身に付けてくれと言っています。そうなるには会社から与えられた仕事を、ただ漠然とやっているだけではダメです。車を扱う仕事に就いたら、それは走る物体だ、そう思う以上に東京だけでなく沖縄や札幌でも使えるのか、人を運ぶのか資材を運ぶのか、日本で売るのか、外国で作るのか、電気を使うのか、ガスやガソリンでもいいのか、飾っているいるだけで価値を生むのか、そして羽根をつけたら飛べるのかとか・・。ひとつのものに対して色々な側面から眺めてみて、たくさんの発想を生み出す練習をしておかないといけません。ただぼんやりと与えられた仕事を定時までやって、そして疲れて帰ってきて、次の日に起きたらまた会社にいく。そういった行動をやってたら結局、自分の思いは達成できなくて、会社や景気や時代の濁流に「流されっぱなし」の人生になってしまいます。今の新卒の方は、なんとか会社にもぐりこむことに専念している時期だと思います、でも入社した後のあなたの行動がとても大切になってきます。3年後とか5年後のテーマを考えながら就職活動してほしいと思います。応援しています!

© 2024 樋口研究室のコーチング Powered by AFFINGER5