ちょっといい話

【Q&A】コーチングは生成AIを使って代替できますか?

現在、よくある質問は以下です

最近、樋口研究室によくある質問に、「コーチングは生成AIと代替できますか?」「生成AIはコーチングに使えますか?」というものがあります。

コーチングで得たものは「自分の力で得た成果」であり、生成AIで得たものは「データベースから得た成果」です。

ですので、この質問に対する答えは、「代替できない」とか「使えない」ということです。

以下、その理由をみていきましょう。

コーチングと生成AIの違い

コーチングの成果と生成AIの成果は「野菜」に例えることができます。

コーチングで得られた成果は、自分で精魂こめて育てた野菜です。一方、生成AIで得られた成果は、コンピュータが多数の事例を集めて遺伝子操作した野菜です。

両者の成果は同じ野菜であり、活用方法も同じです。

ですから、コーチングと生成AIで得られた結果だけに注目すると、コーチングは生成AIに代替できると思うのも当然でしょう。

コーチングと生成AIは、どちらも「質問」と「回答」を繰り返すことで、最終的な回答にたどり着くという点で似ていますので、次にその手順を見ていきましょう。

コーチングを使うときの手順とは

コーチングでは「コーチ」と「クライアント」の間で、以下のやり取りをします。

1.コーチがクライアントに質問をします。
2.クライアントがコーチの質問に回答します。
3.コーチはクライアントの回答を踏まえて、新しい質問を作成して、クライアントに投げかけます。
4.上記の手順を一定の時間のあいだ、次々とコーチとクライアントの間で、質問と回答を繰り返したあと、コーチングを終了させます。

コーチングは、上記の繰り返しをおこなうことで、クライアントがお持ちの考えや思いを整理、整頓しながら、最終的にクライアントご自身の納得できる答えにたどり着く方法です。

生成AIを使うときの手順とは

生成AIでは「ユーザー」と「コンピュータ」の間で、以下のやり取りをします。

1.ユーザーがコンピュータに対して質問(プロンプト)を入力します。
2.コンピュータは、質問を機械的に分析して知識データベースから抽出した回答をユーザーに表示します。
3.ユーザーはコンピュータが表示した内容を理解して、生成AIへの質問を終了します。

生成AIでは、コンピュータの回答に納得いかなければ、ユーザーが再度、質問をして、最終的にユーザーの納得できる回答を探す方法です。

コーチングを効果的に使うポイント

コーチングでは会話がとても大切です。

コーチはクライアントと会話しながら、相手の最も答えやすい質問を作成しながら、問いかけていきます。

コーチは、クライアントに素早く質問を投げかけるように心がけています。そしてクライアントから回答をもらったら、また早い目に相手に質問を投げかけるように努めています。

クライアントが、じっくり考えて答えを探している場合は、コーチは急ぐ必要はありません。相手がじっくり考えて答えをもらうほうが、コーチング効果が出やすいからです。

上記のようなやりとりを、何度も繰り返しているとき、クライアントは自分自身の耳で声の内容を聞いています。そして心の中で、自分は今「変な回答をしている」とか「間違いを言っている」という思いが、複数回よぎります。

上記のような心をよぎる思いが、いわゆるコーチングでいう「気づき」や「発見」というものです。

これを連続して実行すると、相手の頭を回転させて、考えや気持ち、思いを軌道修正させることにつながります。これがいわゆるコーチング効果というものです。

コーチングは、相手の考えや気持ち、思いを深く理解し、その上で、相手の答えを導き出すことが、効果を出すポイントです。

生成AIを効果的に使うポイント

生成AIでは、コンピュータとデータベースの完成度の違いで、効果の度合いが分かれます。

ユーザーが質問をコンピュータに入力すると、数秒後にコンピュータから答えが返ってきます。ユーザーは、戻ってきた内容がダメだったら、次に入力する質問を考えないといけません。

コンピュータから的確な答えをもらうために、ユーザーは何度も時間をかけて質問を作らないといけません。これは面倒くさい作業ですね。

ですので、ユーザーは良い回答を得られるまで、質問作りを繰り返す必要があるので、高速コンピュータと高性能データベースを用意することが、生成AIで効果を出すポイントになります。

コーチングと生成AIの結果に違いがある

コーチングを使って自分の力で得た結果は、自分の考え方や価値観を反映したものですので、納得感や達成感があります。その後、もし失敗してもそこから学びを得ることができます。

生成AIを使ってコンピュータの力で得た結果は、膨大なデータから他人の考え方や価値観を複製したものなので、多くの人の心にヒットする可能性が高いです。ですから生成AIは素早く何かをまとめるときや表現したいときに使うツールとして便利です。しかし使ってみて失敗するとその後、何も残らないかもしれません。

上記のような違いを考えると、コーチングは、自分の力でしっかり結果を得たい人向けであり、生成AIは手軽に早く万人に有効な結果を出したい人向けと言えるでしょう。

コーチングで自分に時間をかけて自分を磨きましょう

コーチングは自分に必要な自分なりの答えをコーチと一緒に見つける方法です。生成AIは自分に必要な情報をコンピュータから素早く得る方法です。

自分自身のために時間をかけるコーチング。コンピュータのために時間をかける生成AI。

どちらの時間のかけ方が、あなたご自身に価値があるでしょうか。じっくりと考えてみて下さい。

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