オフィスでの一日

読書しました。なぜ銀行は大トラブルを起こしたのか。銀行統合の難しさがわかる本。

1.読書しました。

この本には、2000年ちょうどに、新しい「M銀行(旧D銀行、旧F銀行、旧NK銀行の3つの銀行が統合)」の発足が発表された時から、旧3つの銀行のシステムが、約4000億円の費用と19年の年月をかけて、ようやく19年後の、2019年7月に、ひとつのシステムに統合にされた経緯が、記述されています。

2.使いづらかった。M銀行のコンピュータのシステム。

旧3つの銀行の統合が発表されてから2年後、2002年4月1日に、新しいM銀行が、業務スタートしました。

ところが、そのスタートの初日に、M銀行のシステムは、障害を起こしてしまいました。

顧客のお金を、ATMとか支店で、引き出すとか移動させることが、出来なくなってしまったのです。

さらに、その10年後。

2011年3月14日に、東日本大震災の義援金の、大量の振込が引き金になり、再び銀行のシステムが停止しました。

私も、メインバンクをM銀行にしていたため、上記の2度も、お金の引き出しや移動が出来なくて、かなり困ったことを、思い出します。

結果的に、新しいM銀行の2002年4月のスタートから、10年後の2011年3月の東日本大震災を経て、統合が発表された約19年間のあいだ、旧3つの銀行のシステムが、ひとつに統合されることは、なかったのです

約19年間のあいだ、顧客は、ずっといつ停止するかわからない爆弾をかかえた古いシステムを、使わされ続けていた。

ということになります。

3.ずっと19年間、ポンコツの銀行システムが動いていた。

本書では、システムが止まった原因を、こう分析しています。

古い3つの銀行システムを、なるべく手をかけずに温存させて、法律やニーズで必要になった箇所だけ、プログラムの内容を「追加」「修正」「削除」していたそうです。

これはまるで、ジーンズの破れた箇所を、古着でつぎはぎして、19年間、履き続けた、ということと、同じです。

そのため、銀行のシステムの担当者自身が、システムの改修や修繕の箇所を、わからなかったのが原因だと、書かれています。

私は、この19年間、会社や顧客の大切なお金を、古いポンコツな銀行システムに預けて取引していたことを知って、かなり驚きました。

4.三連休が来るたびに停止する、銀行のATM。

本書によりますと、古い3つの銀行のシステムを、ようやくひとつに統合させて動きだせたのが、2018年の夏ごろといいます。

その後から、さらに約1年間の時間をかけて、2019年の夏に、全てのユーザーに新システムが使えるようにした、そういいます。

思えば、新しいM銀行の顧客だった私は、2018年から2019年の一年間、「土、日、月」とか「土、日、月」の三連休がくるたびに、ATMが停止して、使えなくて、その回数は、全部で9回。

かなり迷惑したことを、思い出しまた。

その時に、今のように「スマホ」や「クレカ」「QRコード」「バーコード」「キャッシュレス決済」が、もっと流行っていれば、状況が違ったかも、しれないです。

5.新しいシステムになったが、いまだに問題点は続いている・・

私は、新しいM銀行になっても、インターネット取引については、ずっと改善されずに、使わされ続けていたことえを、憶えています。

その理由は、M銀行のインターネット取引の、ウェブ通帳の表示が、ひとつの取引案件ごとに預金残高が表示「されなかった」ことです。

どうなっていたかといえば、1か月とか3カ月とか、取引をまとめて処理したあとに、ネット通帳の一番最後に、まとめた預金残高がひとつだけ、表示されたのです。

これは、どう考えても素人の考えたネット通帳の仕組みであり、経理や会計をする人から見れば、とても不便な帳票の表示です。

この不便な、ウェブ通帳の表示は、感染症が拡大している、この記事を書いている時点で、改善されていません。

私は、上記の改善点を、とても早い時期から、M銀行のヘルプデスクに、改善要望メールで伝えていました。

でも、返信が戻ってきたことは、ありませんでした。

しかし、驚くことに、この記事を書いている1か月ほど前ですが、上記の改善要望をヘルプデスクに送ると、ついに、返信が戻ってきました。

その返信には、インターネット取引の通帳の表示の問題は、すでに認識しているので、近日中に改善する予定、だそうです。

すでにネット時代ですのに、システムを新しくひとつにした時に、素早く改善するのが、銀行の本当の使命ではないかと、私は感じています。

6.前途多難。M銀行の将来はどうなるか。

本書を読み終わって、M銀行は、今後の経営は、前途多難であることが、わかります。

感染症が広まって、数1,000人規模のリストラや、営業店の削減と刷新を、実施しています。

世の中が「フィンテック」や「ブロックチェーン」、「キャッシュレス決済」など、銀行の仕組みを「必要としない」時代に、変化してきています。

今回の、M銀行のシステム統合が、あと1年とか2年、遅れてたら、M銀行は、かなり苦境に立たされたかも、しれません。

私は、本書を読み終わって、そのように感じました。

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