1.会社を丸一日、休業にするのは、なぜでしょうか。
最近、とても耳にすることが多くなってきたのが、会社を一斉に休業とか休日して、従業員の研修会にするとか、働き方改革に合わせて休業日をたくさんとるとか、そういう営業のやり方です。
「休業」というのは、会社の就業規則で、経営者に自由に、任されているやり方です。
「休日」というのは、立法の労働基準で、法律で厳密に、決められているやり方です。
「休業」とか「休日」が多くなって、本当にみなさんが必要な、働き方の改革に、なっているのでしょうか。
今回は、どうして会社の一斉休業や一斉休日という形態が、広がってきているのか、考えてみたいと思います。
2.働き方改革を「なんだかなあ・・」と感じている人が多いようです。
「働き改革」を進めるなかで、良く耳にするキーワードは、以下のようなものです。
■残業ゼロ。
■同一労働。同一賃金、
■休暇取得の推進。
■テレワークの推進。
■女性の活用。
■ハラスメントを防止。
上記をうけて、会社は以下のような施策を実施しています。
■役職定年(53才前後で管理職手当をやめる)。
■給料体系の見直し(年功序列の廃止や成果報酬制の確立)。
■一時休業や出張費、借上げ社宅、保養所やイベント、資格取得の廃止(固定費や人件費の削減)。
■分社化(不採算事業の整理)。
上記のような、会社の具体的な施策は、会社員にとっては、マイナスのイメージが多いかもしれません。
その理由は、多くの従業員が、上記の施策を、会社のコストが目的だと感じていて、行政や経営者のコミュニケーション不足が、理由のようです。
3.基本的に会社の休日が増加すると給料が下がります。
最近、会社の「ゴールデンウィーク」や「お盆」のお休み、なんだか長い(多い)なあ・・。
そう感じた、会社員(従業員)の方は、多いようです。
以下は、一時休業を利用した、会社のコスト削減の例です。
震災や災害の緊急時は、物流の乱れで、工場や店舗の休日(休業)をよく聞きます。
このような会社のお休みは「会社都合の休業」と言って無給になります。
でも法律で、会社都合の休業は、最低でも六割の給料の補償を、労使交渉して、決めないといけないと、法律で決められています。
そこで会社は、休業で減った労働時間で、従業員が損失した分を補償して、最低6割から少し上乗せ(8割とか9割とか)して休日を増やすことができます。
そうすることで、会社にとって、労使交渉がやりやすくなって、休業を取りやすくなって、結果、販売管理費(みなさんの給料です)を、削減できます。
ですから、上記のやり方で、会社員(従業員)の休業が増えると、給料ダウンです。
でも会社は、記で削減したお金を原資にして、業務改善とか退職加算金など、経営改善に振り替えることができます。
自由な時間が増えること。
それは結果的に、給料も減ることが、多いようです。
4.今のうちに将来のご自身の資産や行動を再整理しましょう。
会社員(従業員)の、給料の3割とか4割は「賞与」や「残業代」が占めていると言われています。
会社の改善が進むと、賞与や残業代は、減る傾向にあります。
そうなると、以下のふたつの資産や行動の再整理が大切です。
ひとつめは、住宅や車のローンや、お子様の学費、保険料、電話料金、旅行や趣味など、お金の使い方を、もっと効率的に考えないと、いけなくなります。
ふたつめは、上記と同時に会社の事業内容や人事評価の仕組みを理解して、今以上に、会社で成果や実績を出す必要があります。
上記のふたつを進める時に、ご自身の学びとか成長にかける費用は、削減しないように、注意が必要です。
お金を稼ぐのは、あなたご自身です。
ご自分の資産や行動をゼロにしてしまうと、ゼロに何を掛け算しても、ゼロですので、ご自身の将来は、すっとゼロのままになりますので、注意です。
5.20才や30才の頃から自分の仕事作りを始めることが重要です。
年令によって収入の悩みは、以下のように変わってくると言われています。
■20才代は、収入を得るために、どんな仕事をしたらいいのか、悩みます。 ■30才代は、収入がアップしないことに、悩みます。 ■40才代は、家族や生活を守るために、収入維持を、悩みます。 ■50才代は、定年後、どのように収入を確保するのか、悩みます。 ■60才代は、安定した収入がほしいと、悩みます。 |
早い(年令が若い)うちから、ご自身の収入源をどうやって確保するとか作るとか、考えるようにしましょう。
人生は長いので、会社や通勤、上司やメンバーがイヤになって「転職」とか「独立」「起業」を考える時もあるでしょう。
会社から安定して収入を得たいのでしたら、会社員(従業員)を続ける。
会社に邪魔されず自力で収入を得たいのでしたら、独立とか起業を目指す。
将来の自分はどこから収入を得ているのか、しっかり考えながら、自分作りを、始めましょう。
6.大切なこと。ご自身の「学び直し」をして新しい仕事にチャレンジすることです。
「キャリアを作る」という行動は、仕事を核とした「自分の設計図を作る」という作業です。
あなたが「手に職」を付けて、お客様からもらったお金が収入(売り上げ)です。
「手に職」を付けるという行動は、ご自身の「商品」や「商材」を作る作業のことです。
40才代や50才代になって「手に職」を付けようとすると、しがらみが多い年令なので、少し苦労するかもしれません。
若いうちから、ご自身の「学び直し」や「勉強」「スキルアップ」スタートさせて、ご自身の「商品」や「商材」開発をしましょう。
何もしないで躊躇していると、先行き不透明なままです。
働き方改革が進む今、学び直しや勉強のチャンスです。
20才や30才から、少しずつ何かを作って、そこに知識や成果、実績を掛け合わせて、ご自身の「商品」や「商材」を作るようにしましょう。
■樋口研究室からメッセージ■ 仕事を継続する行動はスポーツや運動で記録を伸ばしていく行動と似ています。スポーツ選手には必ずコーチがいて選手が間違った作業をしていないか、効率的に作業をしているか、常にあなたをアセスメント(観察)しながらアドバイスやサポートをしています。樋口研究室はスポーツだけでなく仕事をする時もコーチが必要だと考えています。ひとりで仕事を進めていくことは大切ですが日々の仕事の内容はひとりで太刀打ち出来ないほど複雑多岐で難しくなってきています。あなたご自身にコーチを採用してコーチと一緒に前進することであなたの前進力や行動力、突破力が二倍、三倍になると感じます。その結果、あなたが目標に到達する時間がひとりで行動するより二分の一とか三分の一に短縮されると思います。樋口研究室ではあなたのキャリア作り ■樋口研究室の「無料のトライアル・コーチング」。こちら>> ■樋口研究室の「セミナーの一覧」。こちら>> |