ちょっといい話

今、会社が欲しい人材は案件を増やすとか獲得してくれる人。

1.会社は人材育成の方法をチェンジさせている

自社で採用しているエンジニア教育に見直しをかけているとか、会社の人材育成制度の改革(チェンジ)をすすめている企業が多くなってきています。

今、流行(はやり)言葉でいうと、クラウド時代を生き延びることが出来る社員を育成するとか、クラウドを活用出来る人材を創出する育成制度を作る、そんな感じでしょうか。

2.人材育成の方法をチェンジさせないといけない理由は?

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なぜそういう人材が求められるのか。その理由は、多くの企業の社長や人事、研修、教育担当者と会話しているとわかってきます。

理由はいくつかあります。不況が長引くとか震災が発生して、当初の企業の予想よりも、業績回復とか案件、売上げのアップがうまくいっていないとか遅れている。実際、お客様が支払ってくれるお金の額が縮小傾向にあります。それに伴って案件の数が少なくなってきている。IT投資の規模も小規模なものが多い。そういう企業を取り巻く実情があります。

シンプルに言うと、今、多くの会社で本当に欲しい人材は、お客様のところに行って「案件」や「仕事」を獲得してくれる人材だとわかります。

3.本社スタッフにも押し寄せる人材育成のチェンジの波

企業が欲しい人材像が変わってきているのは、エンジニアだけではありません。本社に勤務しているスタッフ部門にも、同じような波が押し寄せてきています。

本社スタッフに所属する部員も、現場をサポートをするだけでなく、積極的に現場メンバーと協業して、売上げアップの貢献を目指せ。そういう号令をかける社長が多くなってきています。

本当にそんなことが出来るのか!?と思いますが実際、本社スタッフの人事体制を変更させてまで、本気で本社スタッフにも「案件」や「仕事」を獲得させるような動きを求める会社が多くなってきています。

結局、今の時代は、お客様のところに積極的に出ていって、自力で仕事を見つけ出してくる人。案件が縮小してきている現場でも、自分で仕事を見付け出してきてくれるような人。そういう専門性プラス営業力、人間力、そんな力を持っている人材が第一線で働く人材として望まれていることがわかります。

4.クラウド活用のようにすぐに売上げをアップさせる人材になれるのか?

人材の育成制度とか考え方に「クラウド的な・・」というネーミングをすると、なんだかそういう人がいれば、自社に仕事とか案件を自動的に引張ってきてくれる。そんな感じに見えてしまいますね。でもそういう人が、簡単に育成できるわけではありません。

そういう人は専門的なスキルだけでなく、高いコミュニケーション能力も必要ですし、リーダーシップ能力も必要です。こういう力は、一年とか二年で、促成できるわけでなく、若い時から、切磋琢磨して、自分を磨き続けて、初めて獲得できるようなスキルだと思います。

エンジニアは、もともと営業が嫌いな人が多いようです。だから技術職に就いている方も、多くいらっしゃるものです。そういう方にいきなり仕事を獲得してきなさいとか、クラウド人材として発揮出来るスキルを身に付けなさいとか、そういういのも、ちょっと辛い話です。

とは言え、時代はその時の流れに応じて変わって(チェンジして)いきます。会社に必要な人材像も、刻一刻と変化していくものです。今は楽しく仕事をしていても、それがこのままずっと続くかと言うと、そううまくはいきません。

そういう現実をしっかりと頭に入れつつ、自分がこの先、仕事でどうやって勝負していくのか、考えておかないといけません。

5.チェンジに備えて自分への投資を増やそう

「クラウド人材」とか「クラウドエンジニア」「クラウドスタッフ」など、こういう新しい言葉が出てきたこのタイミングで、ぜひご自身の仕事のやり方を見直してみて下さい。

そして今きちんと仕事が出来る人を目指す。そして少し先を読んで見て、未来に役に立つような人材を目指す。

そうでないと、突然、不景気になったり震災になったりして環境が変わってしまうと、強く生き残っていける人材には、なれません。

6.国や政治に期待するだけでなくもっと自分に期待しよう

国とか政治とかボランティアが助けてくれる社会。そういう社会にならないのは不満もあるかもしれませんが、とにかく現在から未来に向けて、しっかりと仕事をすること。そのために自分を磨くこと。これが大切です。

みなさんもしっかり頑張るようにして下さい。樋口研究室も、みなさんをしっかりサポートしております。活用してみて下さい。

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