ちょっといい話

ご自身のキャリアというのは考えてスグに「わかる」とか「出来る」ものではありません。

1.キャリアを作る作業はプログラムやシステムを作る作業と同じ

キャリアというのは考えてスグに完成するものではありません。なぜかというと、キャリアパス(仕事のイメージ)というのはご自身で開発の作業をしながら、クリエィティブに作っていくものだからです。

開発には必ず「設計」「実装」「運用」というサイクルがあります。この作業をひとつひとつ正しく進めていくことがキャリアパスを作る時の基本の作業です。

転職する時とかリストラが決まった時、目標面談する時に、短時間でご自身のキャリアパスを考えても、それはいくらなんでも急ぎ過ぎです。

そういう時に考えたキャリアパスは、まだご自身で動かすとか試すなど、実証されていないキャリアパスなので、ただの「見積もり」とか「絵空事(えそらごと)」でしかありません。時間をかけずに考えたキャリアパスというのは品質が悪いのです。

2.キャリア作りの1サイクルは2から3年かかる

驚くかもしれませんが、キャリアパスを作る時の1サイクル(設計から実装、そして運用する)を回す期間は、通常2年から3年かかります。

よく考えてみて下さい。あなたが今、所属している会社の部署が嫌いで仕方なくて、上司に異動を願い出ても、すぐにそれは実現するものではありません。早くて2年から3年かかるでしょう。時には自分の異動願いが全く会社に聞き入れられないこともザラにあります。

会社とか人生のサイクルは、コンピュータで演算してすぐに結果が出るような世界ではなくて、ゆっくりと、じわじわと進んでいく、ヒューマンな世界だからです。

3.キャリアは何度もテストして見直さないといけません。

キャリアパスは会社の状況や景気、同僚や家族、恋人の人間関係によって見直し(微調整)していかないといけません。

10年間、一度も修正しないで動き続けるようなアプリが無いように、何十年も変化せず使いつづけられるキャリアパスというのは存在しません。1サイクルのキャリアを作る期間が終了したら、また次のキャリアを作るサイクル(設計、実装、運用)を回して、あなたご自身で修正や改造を繰り返していかないといけません。

これを何度か繰り返した後、ある時ふと後ろを振り返ってみると、なんだか道が見えている。それがあなたの歩んできたキャリアパスになります。

成功した経営者や技術者の体験談を聞くと面白いと思います。そういうキャリア作りに成功した事例を学ぶことはとても大切な行動です。でもそれはその成功者が振り返って見た「過去」のキャリアパスです。だからそればかり学習していても、それがあなたのキャリアになるということはありません。

あなたの「未来」のキャリアパスは、成功者の事例を参考にしつつ、素早くご自身のキャリアに移し変えるとか、真似るとか、改修するとかして、自分に合ったキャリアパスにカストマイズさせて適応させるという行動を起こさないと、ご自身のキャリアパスになっていかないのです。

4.素早く未来の設計をスタートさせよう

ご自身のキャリアを考え始める時期は、早ければ早いほど良いです。40才とか50才ぐらいになって自分の後ろを振り返ってみて、道が何も見えてなかったとしたら、ちょっと寂しいですので・・。

景気が底固めに入りつつある今こそ、キャリアを考え始めるとても良い機会です。今すぐご自身の未来を固めていく作業をスタートさせるようにしてほしいと思います。

そのサポーターとして樋口研究室を活用して下さい。私達はあなたと一緒に一生懸命、キャリア作りをお手伝いすることを仕事としています。

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