オフィスでの一日

読書しました。会社員の給料の上下が激しい時代が来る。

将来が不安な会社員が多い

感染症の影響が長引く中で、今後、自分の給料が増えるのか減るのか、不安を持つ読者の方も、多いかもしれません。

この本には、世界と比べて、なぜ日本の会社員の給料が低いのか、その理由が、データや事例をもとに、詳しく書かれています。

会社員の給料が安い理由は

この本には、日本の会社員の給料が低い理由が、ふたつあると言います。

ひとつめは、雇用制度の「年功序列制度」の仕組みだと言います。

もうひとつは、自動的に会社員から税金や社会福祉保険料を徴収する「源泉徴収制度」の仕組みだと言います

本書で、年功序列制度がある限り、会社が、優秀な社員により多く給料を支払うとか、成果の低い社員に給料を少なく支給するとか、そういった機動的な、給料の配分が出来ないので、給料が低くなると言います。

また、源泉徴収制度が続く限り、会社は、優秀な社員も出来ない社員も、どちらも同じように、会社が社会保険料の費用の半額を負担するので、費用の負担が重くなってしまう給料アップに、積極的ではない、と言います。

日本の会社員の給料はアップするか

給料が低い理由が、雇用制度や税金徴収の仕組みなら、雇用制度や税制を改革すれば、会社員の給料はアップするそうです。

しかし私は、給料が高い諸外国では、それに応じて物価や税金も高いので、日本も同じような状況になるのかなあ、と感じています。

そして、もっと深刻な問題が、会社員に襲い掛かってくるように、思います。

それは、会社が、社員の能力に合わせて、自由に給料を上げたり下げたりできるようになるわけで、そうなると、会社で給料の高い人と低い人に、二極化していくだろう、ということです。

成果が出る人と出ない人の格差が出る

会社や企業はたくさん存在するので、それぞれ、事業の目的やお金の稼ぎ方は、異なります。

ですので、会社の評価で、貢献の高い社員の給料はアップする。

また、会社の評価で、貢献の低い社員の給料はダウンする。

そんなシンプルな給料の決め方に拍車がかかってくるでしょう。

それほど遠くない先に、そんな時代に突入するでしょう。

社外に問えるスキルを身に付ける

社員の評価に合わせて、自在に給料が変化することで、会社員の仕事のやり方や将来設計に、大きな影響が出ます。

会社が、商品やサービスを変更すると、会社が求めるスキルや貢献内容が変わります。

それと、会社がずっと未来永劫、存在するかどうかも、定かではありません。

もし、会社が倒産やM&Aして、みなさんが転職とか独立したら、必要なスキルも違ってきます。

なので、今後の会社員は、会社のスキル以外に、ひとつかふたつ、会社以外で勝負出来るスキルを身に付けておくことが必要だと思われます。

現在、所属する会社以外で、役に立つスキル。

そう言ったスキルを、樋口研究室では「社外に問えるスキル」と言ってます。

そんな社外に問えるスキルが、将来、ご自身が生き残っていくために、必要なスキルや強みになるように思います。

私は、この本を読み終えて、そう感じました。

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